「Live in Samboa」 Marionette

 コーナー第1回目は何にしようかと考えたのですが、やはりポルトガルギターから始めるのが筋かとも思いますので、マリオネットさんの『Live in Samboa』をご紹介したいと思います。

 実は私、このレコーディングライブを聴きに行ってるんです。2001年2月11日、北新地サンボア。これがマリオネットと私の本当の意味での出会いでした。いや、正確には前日(ライブ日でない)にも会場であるサンボア バーを訪れていました。なんせ、当時初めての北新地。このアダルト臭漂う未体験ゾーンを前に畏れ慄いた私は、ライブ前日に下見を決行したのです。風格漂うサンボア バーの佇まいに圧倒されながらもバーの扉を押した私の視界の中に、彼等はいました。正直なところ、連日のレコーディングライブの谷間の一日に、まさか会場のバーで本人達が飲んでいるという状況は想定していませんでしたので、少なからず緊張した記憶があります。若いバーテンダーの方に紹介していただく形で、初めてお会いした湯淺さん、吉田さん、そして海井さん。マンドリンの心得の多少あった私に、初対面であるにも拘らず吉田さんが懇意にお話してくださったのをよく覚えています。
 「明日は、一番前の席を用意しておくから」 
 果たして翌11日、到着した頃にはすでに満席だったライブ会場の、なんと最前列正面の席がリザーブされていたのです。この粋な計らいに、当時私は大いに感激したものです。

 アルバムの話をしなければなりませんね。全編通して、ライブ感、酩酊感漂うライブ盤となっております。私の推す最大の聴きどころは、ずばりM-7「ぽるとがる幻想」。聴き手の心の内へ内へと沁み込んでいく演奏であると思います。独りで、アルコールを手に、灯りを消した部屋で、何かを考えたい時に、或いは考えたくない時に、聴いてください。効きます。









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